二〇〇五年 十一月  デンタ日記
十一月三十日  義歯の修理
 高精度で作られている義歯は、修理にも高精度な技術が必要だ。修理にもコストが掛かる。しかしまったく新しく作るよりリーズナブルだし、なにより使い慣れた義歯が復活するのはありがたい。使い心地は何者にも代えがたい価値がある。
 Yさんの義歯は、高精度で特殊な装置が組み込まれている。金属の二重冠構造で義歯の維持を図っているのだ。長年使っていたその義歯が破損した。樹脂材料をそっくり入れ替える修理をしたのだ。金属部分も再度研磨されてきれいによみがえった。装着してテストフードを食べてもらった。特に問題なく以前と同じように食べられるようだ。うまく修理できたのである。

十一月二十九日  木根淵病院に訪問診療
 火曜日は木根淵病院に訪問診療の日だ。今日はOさんに車椅子に移乗してもらった。Oさんもベット上で起きているより車椅子に座っているほうが楽なのだそうだ。私も楽な姿勢で診療することができた。下顎義歯を修理している。診療室とはまったく違った姿勢で取り組まなければいけないが工夫をすれば何とかなるものです。何とか早く上下の義歯を安定させて義歯を使って食事をしていただけるようにしたい。

十一月二十八日  筋肉痛ではないのだが
 朝、いつもと同じつもりでジョギングに出かけたが、足が思うように動かない。昨日の二時間走がきいているようだ。筋肉痛ではないのだが、思うように動かない二キロ走って終わりにした。
 今日は、診療で連携をしている歯科矯正専門医の関根剛先生に患者さんのレントゲン写真を送っていただいた。今回は患者さんのレントゲンを共有することでレントゲンの撮影回数を減らすことができる。当たり前のことであるが診療情報を共有することでより安全な診療をすることができる。

十一月二十七日  二時間を走る。
 いつも休診日には十キロ走るお約束でしたが、ちょっとステップアップします。今日から休診日には二時間走をすることにしました。とにかく二時間以上同じペースで走る練習をします。いわいハイテクパーク周辺の道路は比較的新しいのできれいで広くてまっすぐです。歩道も広くて見通しがよく安全に走れます。今日は家からいわいハイテクパークを通り抜け水海道との境まで往復してきました二時間二十分ぐらい走りましたね。岩井の中に長年住んでいますが、このあたりは初めて足を踏み入れるところです。(右写真)岩井にもこんなところがあるのかと思いました。こんなに走れて自分は偉いと思う。でも、足イタイ。
 昼から、次男の学校のオープンスクールに出かけました。左写真は次男の作品です。彼のクラスメートやクラスの様子を垣間見て楽しい時間でした。帰りにつくばの電気街でノートパソコンに触ってきました。この間液晶テレビを買ったのでしばらくの間ノートパソコンを買い換える余裕はありません。だから触るだけです。そしてきょうは「つくばマラソン」でしたね。再来年はエントリーしようかな。

十一月二十六日  土曜日
 いつも土曜日はスタッフが少ないのだ。のんびりやりましょう。

十一月二十五日  金曜日
 今日は久しぶりにスタッフ全員がそろいました。

十一月二十四日  訪問診療
 いつもは水曜日なのですが、今週は振り替えて木曜日に老健きねぶちさんに訪問診療しました。Kさん、Sさんの診療をしました。
 あっと驚き!義歯の調整にサンドペーパーを使います。(左写真)モデルトリーマーの代わりに使い始めましたが、とっても便利です。粗めのサンドペーパーで人工歯の咬頭を削り平らにしてしまいます。これでとりあえず噛めるようになるのです。詳細は秘密です。さらにテッシュコンデショナーを入れて義歯を安定させます。その後テストフード(せんべいなど)を試しに食べていただきました。(右写真)

十一月二十三日  長く生きること
 今日は、坂東市岩井の中央公民館で「いわいの健康祭り」が開催されました。坂東市歯科医師会も「歯のこと知ってる?クイズ」などで歯科口腔の健康増進の啓蒙をおこないながら、来場者のかたから歯科健康相談を受けたり、無料検診をおこなったりしました。会場で活躍された先生がた、裏方に徹した先生方、ご苦労様でした。
 みなさんだれでも健康には関心があるようです。健康に貪欲になってみんなで長く生きたいものですね。
 私が三十代のころ漠然と自分の寿命は七十五歳ぐらいだろうと思ってました。多分、その当時の平均余命とか、私の祖父母が七十代後半で亡くなったことなどが、その漠然さのなかに潜んでいたと思います。ところが、私の母は六十歳で死にました。そのあと身近な人が五十代後半で、さらに同じ年の同窓が若くして亡くなりました。私はかなり落ち込みましたね。七十五歳まであると思っていた私の人生は一気に十五年も短くなったような気がしたからです。そんな私を救ったのは、百歳のおばあさんです。自力で歩いて診療室に入ってきます。付き添いの七十代後半と思われる長男に的確な指示を飛ばします。私は、このおばあさんのおかげで「百歳まで生きられるかもしれない」という希望をいただきました。それからの私の人生は、ばら色です。
 いま自分が、人を健やかにする職業にかかわっている事に感謝します。みなさんに健やかで長生きしていただきたいと思います。ただそれだけで後輩に夢と希望を与えるからです。

十一月二十二日  火曜日は訪問診療
 火曜日は木根淵病院に訪問診療の日だ。Oさんの上顎義歯を修理している。(左写真)時間が足りなくて上顎義歯をしっかり安定させるところまで行かなかった。早く上下の義歯を安定させて義歯を使って食事をしていただけるようにしたい。
 右の写真は、Kさんの新しい上顎総義歯だ。義歯に名前が入ってる。以前の義歯は三年ぐらい使っていて材質が劣化して割れやすくなってしまい何度も修理を重ねていた。そこで、今回は新たに製作することとなった。新しい義歯を装着し五分間噛み締めていただく。義歯があたって痛いところがないので、テストフードを噛んでいただいた。新しい義歯もまた良好である。
 診療室でも病院や施設に訪問しても義歯を修理すること新しく義歯を作ることはほぼ同じようにできる。患者さんのお宅に訪問することも可能です。

 

十一月二十一日  ロールケーキ
 二十キロ走った翌日は、ちょっと筋肉痛だ。今朝はジョギングを休んだ。
 最近、起床から朝食までの行動パターンが変わってしまってる。七時三十分までにジョギングに出かけないと億劫になってしまう。時間に余裕を持ってウォーミングアップをしてからジョギングに出かけないと危ない。朝はめっきり寒くなった、ウォーミングアップを十分しないと故障してしまうからだ。
 かあちゃんがロールケーキをちゅくっている。うまくロールにならないらしい。たしかに真ん中のチョコレートクリームが渦巻きではなく鯨の形になっている。ま!味は変わらないと思うのだが、食感がちがうだろうか。ま!うんまい。

十一月二十日  日曜日
 日曜の朝は、のんびり朝食をとります。今朝のジョギングは、久しぶりにかみさんと一緒に二十キロを走りました。写真は、小泉地区を走っているときに撮影しました。十時頃から出かけたので、二時間十五分かかりましたから、午前中の一仕事になってしまいました。よい天気です。ひなたでは汗をかいて熱くなり日陰では風があって冷えてきます。体温調整が難しい天候です。距離を長く走らないとステップアップできないし、長く走ると時間がかかるので他のことをする時間がなくなってしまいます。ちょっとジレンマかな。でも、健康への投資と考えています。今の私には健康への投資が最優先事項です。二十キロ走ると足が痛くなってくるので、とてもフルマラソンには程遠いなと思ってしまいます。あと、一年間練習すれば、スッテップアップできるのだろうか。
 東京国際女子マラソンで高橋尚子選手が優勝しました。すごいですね。ジョギングするようになってマラソン選手はもちろん他のアスリートのすごさが身に凍みます。

十一月十九日  KIMURA DENTAL OFFICE (2)
 今朝のジョギングは、しっかりきっかり五キロ走りました。タイムも25分ですからいつもの調子に戻りましたかね。
 今日からスタッフの一人が有給休暇をとってハワイに行ってます。数日連続して有休休暇を取られるとつらい(本音)ところもあります。が、有給休暇で心身ともに十分休養したり文化的に研修したり、それが私のオフィッスにフィードバックすればプラス(長期的に必ずそうあってほしい)かなと思ってます。それが、本来の有給休暇のあり方でしょう。数日間、スタッフの人数少ないのですが、がんばりますね。
 写真は、私のオッフィスの一角です。たそがれ迫るころ、お気に入りの扇風機とお気に入りのリトグラフです。

十一月十八日  KIMURA DENTAL OFFICE 
 診療所を和英辞典で引くと「a clinic」や「a medical office」と出てくる。歯科診療所なら「a dental clinic」と「a dental office」だろうか。この二つには微妙な差があるはずだ。その差は微妙な差であるからそう深く考える必要はないかもしれない。おそらく、日本では一般的に「オッフィス=事務所」「診療所=クリニック」と思われているのでご自分の診療所にクリニックと名づけている医科、歯科の先生がほとんどだ。しかし、クリニックは診療を提供する場所という意味で、メデカルオッフィスには、医療を含めて患者さんの健康を総合的に管理する事務所という意味合いが強い。地域でホームデンテストを目指す私はこの微妙な差を意識して「木村歯科医院」の英訳を KIMURA DENTAL OFFICE としている。ほんとに微妙な差なのだが、ネイテブはどう感じるのかチャンスがあれば聞いてみたいものだ。
 写真は私のオッフィスです。車いす用のスロープを新設したいと思っているのですが、スペースや資金の関係で長年懸案になってます。今朝のジョギングは3キロでした。ちょっと疲れてるかな、なんか眠いです。

十一月十七日 液晶テレ・ビ術館
 うちの家族もみんなそうなのだが、.. 私は、テレビをあまり見ない。 しかし、今日は、木曜日で休診日だ。久しぶりに朝からのんびりテレビを観た。最近購入した液晶テレビのクオリテイーはすごい。特にBSハイビジョンの画像クオリテイーはすごい。それまで観ていた14インチの旧式テレビに比べたら革命的だ。思わず引き込まれてします。
 今朝は、メトロポリタン美術館の裏側を紹介する番組を観たのだ。メトロポリタン美術館に居るような臨場感だった。たまたま昨夜は、ルーブル美術館の歴史を紹介する番組を観た。二日間で二つの美術館のエッセンスに触れ楽しむことができたのだ。すばらしい、まるで「液晶テレ美術館」だな。
 いろいろあるけど、NHK受信料を納めます。NHKは私たちのの放送メデアです。そうそう、今日は休診日なので十キロジョギングしましたよ。のんびりテレビを観た後で。

十一月十六日 水曜日は訪問診療。
 毎週水曜日は、「老健きねぶち」さんに訪問診療をしている。医療室をお借りして診療をする。明るく広いお部屋で気持ちよく診療できる。看護師さんに付き添っていただけるので安心だ。今日は三人のかたの診療をした。スタッフが三人同行してそれぞれの患者さんの診療をサポートする。短時間に効率よく訪問診療を進めるのは手際よいスタッフのサポートが不可欠だ。今日もほぼ一時間の間に診療で行うのと同じ濃さの診療ができたと思う。
 ところで、今朝はなんか疲れてるのでジョギングは3キロに距離を減らしました。

十一月十五日 義歯と舌の大きさの微妙な関係。
 Yさんの新しい総義歯ができた。義歯に名前が入ってる。(左側写真) これが、私の診療室で作る二つ目の新しい総義歯である。Yさんの舌は、とても大きい。「ベロガデカイ。」のである。一回目に作った総義歯は、Yさん初めての総義歯で使い心地はまずまずだったのだが、良く噛めそうな人工歯の位置を最優先した結果、舌が納まるスペースが狭かったようで、ちょっと不満があったのだ。
 二回目の今回の総義歯は、舌が納まるスペースを最優先した。その結果、その不満も解消したようだ。Yさん。「これは、楽。これは、Raku。これはらく。」を連発している。もちろん、テストフードを食べていただいて噛み心地も試していただいた。大丈夫である。総義歯を作る時は、舌の収まるスペースにも配慮しなければならないことを痛感した。
 火曜日は、木根淵病院さんに訪問診療をした。左写真は、ベットサイドで義歯の修理をしているところ。
 そうそう、朝のジョギングは何とか五キロ走れました。昨日より調子がよかったな。

十一月十四日 月曜日、いわい将門ハーフマラソン後!
 今日は、2キロでやめてしまった。昨日の疲れは残ってないと思った。筋肉痛などはない。が、ジョギングに出たら足がうまく動かない。2キロ走ったら疲れてしまって帰ってきてしまった。
 歯科医師会の西南支部広報誌に記事を書いた。顔写真を付けてと依頼されたので、セルフポートレートを鏡を使って撮影した。

十一月十三日 いわい将門ハーフマラソン! 、いい天気。
 今日は、「いわい将門ハーフマラソン大会」の日です。 朝七時ごろから起きて朝食を済ませ、ストレッチを開始しました。八時半ごろに受付を済ませて一度自宅に戻ります。会場からうちまではわずか300メートルです。地元のレースは気楽ですね。十分準備運動をしてウォーミングアップに軽く走りそのままスタート地点に向かいました。左側写真は、恒例のスタート地点での記念写真。中写真は、将門祭りが開催されている岩井のメインストリートを通過中。十分ウォーミングアップしたせいでしょうか、自己ベストの十キロ50分17秒を記録しました。右側写真は、完走証です。
 今年は、あちこちのレースに出てみて「いわい将門ハーフマラソン大会」の良さがわかりましたね。なかなか良い大会です。坂東市のみなさんにもっと参加していただきたいですね。みなさん!タバコを止めて、来年は将門マラソンにエントリーしましょうよ。
 すべての大会関係者のみなさんに感謝いたします。おかげさまで気持ちよく走ることができました。みなさん応援ありがとうございました。
 さて、ハーフを2時間30分で走れそうなので来年はハーフに挑戦します。


十一月十二日 やっと!液晶テレビ。
  今日もスタッフが一人有給休暇をとっています。人数少ないのでのんびりやります。
   我が家の先代のテレビは、二十四年前に購入したもので当時は最高品質高性能のソニー製テレビモニタでした。今までに、二度ほどコンデンサーを交換修理して使っていました。が、昨年またも壊れてしまったのです。二十三年間我が家で働いたテレビモニタは、廃棄することにしました。その後、ほぼ一年間14インチの旧式パソコンモニタで代用してたのです。さすがにDVDを家族みんなで見るには小さすぎるので、新しくテレビを買うことになったのですね。
 先日、新しい液晶テレビを購入しました。画面はでかいし、本体は薄いし、おまけにハイビジョンはきれい。この液晶テレビもあと二十五年は我が家で活躍してほしいな。
  さて、左の写真は、液晶テレビのサイドスピーカーですが、やはり性能は今ひとつでした。早速取り外してヤフーオークションで売り払いますね。二十四年前からうちで活躍中の大型オーデオスピーカは、やはり高性能でした。いまだ健在なのでこれをテレビのアンプにつないで引き続き使うことになったのです。リサイクル、リサイクル。
 今夜は、茨城県歯科医師会の学校歯科委員会の会議がありつくば市に出張です。
 雨があがって良かった。明日はいい天気だろうな。つくばからの帰りに車で明日のレース(将門マラソン)のコースを走りペース配分の作戦を立てました。

十一月十一日 菓子パン。
  スタッフが一人有給休暇をとっています。人数少ないのでのんびりやります。
  かあちゃんが、菓子パンを焼いています。いいにおい。焼きたては、うんまい。左は、アップルシナモンロール、右は、レーズンパンとチョコチップパン。

十一月十日 いい天気。
 昨日はとっても暖かな日でした。きょうもいい天気です。軽く二キロ走るつもりが、気持ちが良いので五キロ走ってしまいましたよ。診療所(我が家)は外壁塗装も終わったばかりできれいです。おまけに今朝は空気が澄んでいるせいでしょうか朝日に輝いて見えます。
 思い切ってアイアンセットを新しくしてみました。ゼクシオMP-300で、新品のゴルフクラブを買うのはこれが初めてです。クラブを新しくして練習に励むつもりです。機会があれば実戦を経験したいですね。一年間ジョギングをして筋肉が増えました。増えた筋肉をゴルフで使ってみたくなったのです。クラブを振れば上半身の筋肉がさらに増えるかも知れませんね。筋肉が増えると、うまいものをいっぱい食っても太らない体になりますからね。

十一月九日 水曜日には訪問診療。
 軽く二キロ走ると体が温まり筋肉や関節がこなれます。今朝は、二キロのジョギングをしました。こんどの日曜日は、「将門ハーフマラソン」の日なので疲れを残さないようにいつものジョギングを二キロに留めているのです。
 昼休みに、老健きねぶちさんに訪問診療をした。約三十分ほどの限られた時間内に付き添いの看護師さんが見ているところで、入居者の方の義歯を調整してある程度噛める状態にしなければならない。自分の診療室での診察と違い結構緊張するものである。ちょっと怖い反面、私と私のスタッフにとっては得がたい刺激と鍛錬の場である。
 毎月第二水曜日は、スタッフ会議の日だ。午後の一部(二時間ほど)を休診にして会議をした。最近、スタッフの発言が多く活発でとてもうれしい。私は、いつもスタッフの資質を最大限に引き出しているだろうか。
 来年の年賀状を購入した。もう、そんな季節。

十一月八日 メープルシロップ。
 木根淵病院に入院しているNさんの訪問診療をした。先日、左上の臼歯が折れたと看護師さんから連絡があったのだ。Nさんは義歯を使っていたが合わなくなっている。義歯を修理すればもっと良く食事ができそうである。ご家族から承諾が得られればベッドサイドでNさんの義歯を作りたいと思う。
 先月、長男がカナダに修学旅行に行った。カナダといえばメープルシロップである。お土産に三種類のメープルシロップを買ってきた。さらに母親にレシピ本を三種類買ってきた。その地ならではの食い物とレシピ本を買ってくるのは、うちの海外旅行土産の定番である。そして今日はかみさんがメープルシロップシホンケーキを焼いている。久しぶりのシホンケーキだ。うんまい。そうそう、私にはカエデ柄のネクタイを買ってきてくれたのだ。「カナダの日に身に着けてみよう。」
 さて、きょうは「いい歯の日」だが、うちでは特別なイベントはない。

十一月七日 高圧蒸気滅菌器(オートクレイブ)。
 細菌からウイルスにいたるまで病原微生物をことごとく死滅させる滅菌装置は医療機関に必須のアイテムです。うちには同じ型番のEXCLAVE(EXクレーブ)小型高圧蒸気滅菌器が二台あります。滅菌器が故障すると仕事が診療ができませんからバックアップのつもりで一台買い足したのです。が、今は二台とも毎日フル稼働で大活躍です。
 この型番がリコール対象になり、今日メーカーの技術者が点検整備にやってきました。写真はカバーをはずして蓋の閉鎖機構を点検しているところです。その一台に不具合が見つかったので工場行きになりました。ここで、代替器を用意できるかどうかがメーカーや販売店の誠意ではないでしょうか。急いで代替器を手配してもらうことになりましたが、さてどうでしょう。残った一台でやりくりしなければなりません。これが一台しかない診療所で代替器がなかったらどうやって滅菌するのでしょう。調理用の圧力釜でも使うのでしょうかね。

十一月六日 日曜日には十キロ走。
 今朝は灰色の空模様だ。午後からは冷たい雨が降ると天気予報が告げている。早いうちにジョギングに出かけなければならないな。休診日には十キロ走るお約束なのだが、...。来週の日曜は将門ハーフマラソン大会で、かみさんと私はこの大会の十キロコースにエントリーしている。今日は、かみさんと二人でこの十キロコースを走った。上の写真は長谷地区を通過しているところ。下の写真はゴールになる八坂公園運動場のトラック。約58分で走れた。本番ではもっと良いタイムに挑戦したい。
 かあちゃんが、ひさしぶりにプリンを作っている。私はプリン大好きだ。うんまい。

十一月五日 土曜日はのんびりと。
 毎週土曜日はスタッフが一人足りない。のんびりとやりたいものだが、土曜日にしかこられない患者さんや急性症状のある患者さんが多くてままならないことがある。
 左側写真は、N君九歳が治療の練習をしているところ。そばにお父さんと弟君が見守っている。N君は、とても丈夫そうな歯を持っている。が、残念なことに乳歯に虫歯ができてしまった。歯科の診療室に初めてやってきたのだ。診療室に入ってすぐトイレに行きたくなった。当たり前だが緊張して落ち着かない。今日は治療の練習がうまくできたら終わりにすることにした。
 Nさんの義歯は製作してから数年が経過しています。製作した当時と歯ぐきの形状が変化しているのでしょう。かなりゆるくなってしまったのでリベースしました。リベースは義歯修理の一種類です。義歯の内側、つまり歯ぐきの粘膜にあたる面、義歯のベース(基礎)になる部分を歯ぐきにあわせて再構築することをリベースと呼んでいます。Nさんにリベース修理した義歯を装着していただきました。ぴったりして心地よさそうです。右側写真は、テストフード(やわらかめのせんべい)を試食していただいているところです。

十一月四日 接触不良の修理。
  私のBMW525のラジオが壊れている。ボリュームを回すと雑音が出るようになって久しい。可変抵抗器の接触不良とあたりをつけてたのだがなかなか修理している暇がなかったのだ。最近は何を修理するときにもそうなのだが、分解する手順をデジカメで撮影しながら進める。組み上げるときに必ず参考になるからだ。
 分解しながら基盤の型番や部品型番などの情報を撮影し記録する。上段左側写真は外殻を取り外したところ。上段右側写真は、問題と思われる可変抵抗器だ。アルプス電気の製品だ。部品番号をネットで検索してもヒットしない。おそらく秋葉原で探しても同等品は手に入らないだろうな。これを壊したらこのラジオはお亡くなりになる。下段写真は可変抵抗器を慎重に分解しているところ。この写真は、後で役立った。組み上げるときに部品の向きが、判らなくなってしまったのだ。分解した可変抵抗器の接点と抵抗を綿棒で磨いて慎重にくみ上げた。部品の損傷もなく無事にラジオは復活した。また、この先十五年ぐらいは活躍してほしい。長年一緒にいた物と分かれるのは辛いものだ。私は、機械好きだ。
 私は、いつも思ってる。機械は機械だ。機械には設計者や製造者の魂がこもっている。そして、ただの物なのだが、使い込むと、使えば使うほどだんだん魂が宿ってくるような気がする。長年使ってきた物たちは、長年自分のそばにあった物は、「つくもがみ」が宿って者のようになるような気がする。

十一月三日 文化の日。
 臨終は、人生最後のイベントだ。祖父母の死にさいしては葬式というイベントが家で執り行われただけの事だった。人の死は必ず訪れる。誰でも必ず死ぬことを理解しているだろうが、自分の死を、自分が死ぬ時の情景を意識して生きている人はどれほどいるだろうか。
 あの日は、自分が必ず死ぬことを理論ではなく実体験のように自分の身体が認識したような気がした。今日は、母の命日だ。あれからもう十二年もたってしまった。母は学歴もなく料理も下手でおまけにひ弱だった。それまでは母に教わることは何もないと思っていた。でも、この世で最も重要な事を、私がいずれは確実に死ぬことを、私に教えてこの世を去った。死を意識して生きることは、それまでの人生とまったく違ったものになった。でも少なくてもあと五十年ぐらいは生きたい。
 私のBMW525のラジオのボリュームを回すと雑音が出る。たぶん可変抵抗の接触不良だと思うのだが、十五年も使ってりゃご臨終かな。(左写真)とりあえず車からラジオをはずして来た。

十一月二日 水曜日には訪問診療
 毎週水曜日は、老健きねぶちさんに訪問診療にうかがっている。
 Oさんの総義歯の調整をしました。右上の奥の粘膜に義歯があたって潰瘍ができています。フィットチェッカーという検査材料を使ってあたっているところをチェックしながら削って調整していきます。改善されたかどうか、テストフードを試していただきました。ほぼ、OKかな。
 その後、KさんとSさんの義歯にテシュコンデショナーを使って義歯の安定をはかりました。右側の写真は、Kさんの義歯を削っているところです。ごみが飛び散らないようにビニール袋の中で削っている。

十一月一日 みかん。
 もう十一月です。みかんがうんまい。夕食後に次男が、みかんに顔を描いてあそんでいます。食ってしまう前に写真をとりました。無茶茶園のみかんは小粒ですがうまいです。すごっく味が濃いのですね。またみかんの季節が回ってきました。
 

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