二〇〇五年 三月  デンタ日記
三月三十一日 レセプト
 きょうは、木曜日で休診です。でも月末ですからレセプトをしなければ。レセコンメーカーM社から問題のバージョンアップCD-ROMが送られてきた。どうしよう。

三月三十日 特別介護老人ホーム。
 きょうはジョギングに出かけました。コースの途中に建設中の特別介護ロージンホームがあります。かなりおおきいです。介護保険が導入されて何年かたちます。介護サービスの需要が多くなってますが、提供する施設が十分ではありません。この施設がかんせいすると坂東市の介護サービス事情も良く変化するでしょう。期待できます。
 今夜は、茨城県歯科医師会西南支部の委員長会があります。古河まで出張です。

三月二十九日 岩井歯科医師会。
 日の出が早くなり、日没が、遅くなりました。すこしずつ陽が延びて嬉しい季節です。今日の診療も終わりにちかづくころ、雲と地平の狭間に沈む夕日は、オレンジに輝いてとても綺麗でしたね。また同じ季節が回ってくる。。
 今日、ある患者さんが、通りの車の流れを眺めながら「ここは、いいわね。あきないわ。」とつぶやきました。この患者さんの一言で、窓の外の風景は大事な環境の一つであると再確認しました。もっとも、この同じ通りは、私にとって夜の静けさを妨害する元凶なのだが。
 夜は、岩井歯科医師会の例会がありました。合併で坂東市になりましたから、こんごの会の運営も少しかわるでしょう。

三月二十八日 あさから雨です。耳を澄ませば、カミのケイコクが聞こえるか。
 ジョギングに出かけようとした午前七時半、アマアシが強くなりました。かなり降ってます。風邪を引いちゃうといけないから出かけるのをやめました。ジョギング連続は8日間でストップしてしまいました。
 私の診療室では、M社のLapaというブランド名の歯科医院支援ソフト(カルテの入力管理などをする。)を使ってます。これが、このたびの情報保護法対策のためにバージョンアップすることになりました。 私はちょっと怒ってます。M社は、この費用が年間保守契約の範囲外だというのです。そんな馬鹿なこというな。何のための年間保守契約じゃ、本社に確認してみろや。ユーザーとの信頼関係が歯科医院支援ソフト製作会社の生き残る道だろうがあ。
 サービス業はみな同じだ。顧客との信頼関係が、最も大きな力だ。M社いたま支店の愚行が、私に警告している。

三月二十七日 カガミにウツル自分。
 のどかで良い天気ですよ。今日で連続八日間毎朝五キロのジョギングに出かけました。今年の初めにちょっと右膝関節付近のトラブルがあってから走る量を調整していたのですが、やっと元に戻った感じです。無理は禁物ですね。トラブルをリカバリするのにとっても時間がかかります。人生も同じか、自分の力量に合ったことを無難に積み重ねられれば、それでたいしたものですよ。まず、自分自身を良く知ることですよね。つねずね、本当の自分を知るには周囲を良く観ることと思っています。家族や従業員は、自分を映すバーチャルなカガミではないでしょうか。
 もちろん、リアルカガミも本当の自分を映します。時にはカガミのなかの自分をよく見てみましょうよ。写真は四キロ地点を通過するジブン。

三月二十六日 オルモストヘブン。
 今朝も五キロ走った。今週は毎日五キロ走ったので合計三十五キロ走ったことになる。さすがに筋肉に疲れが溜まっている。おまけに今朝は、ちょっと寒い。腰や背中の筋肉がちょっと痛くなった。来月の大凧マラソン目指してまじめにトレーニングしなくちゃ。でも、いつも走り終わった後は、しばしの間オルモストヘブンです。ナチュラルハイな状態です。感謝感謝。
 外見からは、わからない障害を持っている方がいる。外見からわからないと健常者と見られてしまうので思わぬ誤解やトラブルが発生するという。そこで「ハート・プラス」というマークを普及させようという記事を新聞で読んだ。私の診療室でも「ちょっとヘン」と思われそうな方が、来院する。しかし「ちょっとヘン」と思う前に「耳が不自由かもしれない。」「なにか障害があるかもしれない。」「病気かもしれない。」と初めに考えるべきだ。人はいろいろな背景をもって生きている。どんな人にも今生きているところがオルモストヘブンであってほしい。

三月二十五日 イングリッシュクラス。
 二十年続いた、岩井英語クラブが一時休会することになった。私はメンバーの一人だ。参加人数が年々すくなくなってきて土浦市にあるアレキサンダーイングリッシュスクールに講師の派遣を依頼するのが難しくなったからである。今夜が最後のクラスとなった。長年にわたり岩井英語クラブをお世話してくださったススキ氏に感謝いたします。おかげで私は多数のネイテブイングリッシュスピーカーとの交流を経験できた。 クラブは存続するが、ネイテブの講師確保は難しい状況である。とても残念だ。
 写真中央は、アレキサンダーイングリッシュスクールの校長マイケルカレン。彼には英会話以外の多くのことを教えていただいた。土浦の英会話スクールなら彼のところを推薦する。そうそう、彼はJリーガーカレンロバートの父である。


三月二十四日 雨上がりの木曜日。
 昨夜の雨が上がって今日は曇りです。うちのスタッフの一人はひどいスギ花粉症です。雨の日は、花粉症の人も少しは楽なんだろうと思いきや、だめんなんだそうです。以外でした。
 花粉症でない人は、当たり前ですが、花粉がいっぱい飛んでる良いお天気の日に洗濯物を外に干します。洗濯物は、ぱりっと気持ちよく乾きますが、花粉がいっぱい付着してることになります。雨の日でも、花粉症でない人の衣服には花粉が大量に付着しているわけですね。人が多く出入りするところ、診療室のようなところでは、雨の日でもお天気の日でも花粉量は変わらないだろうということです。花粉いっぱいまざった空気を肺胞の奥深く吸い込んでもなんともない私の体に感謝。
 さて、左の写真は、22日にKさんの右上第二小臼歯に装着したメタルボンドです。Kさんは、同側の第二大臼歯があるのでブリッジを施術することもできるのですが、Kさんの希望で単独のメタルボンド冠を入れることになりました。治療方法は一つだけとは限りません。それぞれにメリットデメリットがあります。主治医とよく相談して患者さんが決定するのが基本であると思います。なんでも気軽に相談できるかかりつけの歯医者を持つべきですよ。

三月二十三日 イーメール。
 私の十五年も乗ってるBMWの右側前輪の内側が磨り減ってしまいました。左の写真を添付したイーメールをデーラーの担当者(ナカミツオート柏営業所のT氏)に送って相談します。即日、ホイールアライアメントの調整が必要だとのお返事が返って来ました。ホイールアライアメントの事をネットで調べて予備知識を得て調整を何処でやってもらうか検討します。インターネットと信頼できる担当者のおかげで自宅に居ながらトラブル対処方針を決定できるのでとっても便利です。
 歯科のトラブルもある日突然やってくるかも知れません。特に海外出張中は、不安なことと思います。私の患者さん(海外出張中)には、トラブル箇所のデジカメ写真をイーメールに添付して送付してもらい対処法をアドバイスしていこうと思ってます。該当部のレコードやレントゲン写真を現地のデンテストにイーメールで送付することも検討しています。海外出張予定の方にはアナウンスしてますが、幸いにも今のところ海外からイーメールで相談を受けたことはありません。

三月二十二日 接触不良。
 昨日、秋葉原からの帰り道で車の右側のヘッドライトが点灯していないことに気づいた。バルブ切れかと思い点検したが切れていない。じゃあフューズか?フューズボックス(左写真)を開けてみるとフューズも切れていない。なんとフューズの接触不良だった。コンタクトの不良では機能しません。十五年も乗ってる古い車は思わぬトラブルで楽しませてくれますよ。
 今日、前歯のトラブルを抱えた患者さんが来院しました。私は、X線検査をして必要な情報を集めその状況から最良と思われる治療法を提示しました。ほかの先生は別の方法を提示するかも知れません。経験や技量が違うから当然のことですね。時間と費用は余分に掛かるかも知れませんが、ご自身で納得できる方法が見つかるまで複数の先生の意見や治療法を聞いてみるのも良いかもしれませんね。今日の患者さんも三ヵ月ぐらい前にほかの先生のところで、この前歯の治療の相談をしていると打ち明けてくれました。患者さんの何とか抜歯せずに治したいと思う熱意が伝わってきます。
 患者さんの「思い」に接触不良を起こさないように注意しなければならないと再確認しました。(私も歳とってポンコツ化。)
 そうそう、今日から岩井市と猿島町が合併して坂東市です。すっかり忘れてました。当市民でも新市名「坂東」に接触不良です。名前ばかりではなく体も新しく発展していく事を期待します。
坂東市の公式ウエッブサイト。

三月二十一日 秋葉原
 秋葉原中央青果市場があった駅前に高層ビルが建った。秋葉原は変わっていくのでしょうね。ジャンクなパソコンパーツや電子部品を扱う昔からのお店は消えてしまうのでしょうか。ITセンターとコスプレとビデオゲームお宅の秋葉原になってしまうのだろうか。
 穏やかで良い天気、久しぶりに秋葉原に行った。あのころ、1992年、始めて買ったCD-ROMドライブは三万八千円もした。今日は、48倍速のCD-ROMドライブが200円で売っていたので2台買ってしまった。

三月二十日 第13回茨城県歯科医学会
 水戸プラザホテルで毎年恒例の茨城県歯科医学会が開催された。イベントの一つ学校歯科医研修会で演者を務めた。ベテランの学校歯科医も出席するなか演者を務めるのは非常に緊張する。私の持ち時間は20分で「学校保健のしくみと学校歯科医の職務」を解説する役であるが、あがってしまい汗だくで全力疾走したような状態になってしまった。深呼吸しても肺に空気が入ってこない息苦しさを味わった。こんなことでは伝えたいことがうまく伝わらない。練習不足を反省するとともに、流暢に分かりやすく解説する他の演者の先生を尊敬した。経験不足や演習不足もありますが、性格や向き不向きもありますよね。私は、人前で話すのがとっても苦手です。茨城県歯科医師会の学校歯科委員をしてるので仕方なしに演者を務めましたが、やるからにはもっとうまくやりたかったと反省している。 今日もあの金曜のワインのせいで頭痛です。ああ!シコツドウあたりが痛い。あさから鎮痛剤飲んでます。もう、絶対ワインは飲まない。忘れないように日記に書いておこう。

三月十九日 土曜日
 やっぱり頭痛です。あさから、鎮痛剤飲んでます。でも、仕事はしっかりやってまっす。かあちゃんに「ほーれみろ!」といわれちゃってます。ワインは頭痛がくるに決まってるのにいつも飲みすぎてしまいます。 ああ!シコツドウあたりが痛い。
 かあチャンが、昨日からマメを煮ています。うまく煮えたから食ってみろって。うんまい。
 

三月十八日 花粉症で大変そう。
 今日は、快晴ですね。花粉症のひとは大変そうです。うちの次男もかなりひどい花粉症です。長男もすこし花粉症らしいです。私は、いまのところダイジョウブです。義兄もかなりひどい花粉症です。彼は、「花粉症うつ病(?)になってしまう。」といってます。なにもやる気が起きないんだそうです。ただ、ただボーっとしてしまうと...。
 写真は長谷地区にある猿田尊神社です。私のジョギングコースにある高さ一メートルほどのミニ神社です。ご近所の方がお手入れをしていていつも綺麗になってます。ご主人か奥さんが毎朝おまいりしています。信心深いお方とお見受けいたします。
 今夜、岩井のフレンチレストラン「キャトルエピス」で岩井の歯科医師会、薬剤師会の合同懇親会がありました。オカリナデナーショウで楽しいひと時を過ごしました。ワインをしこたま飲んでしまいました。ワインは口当たりが良いので調子に乗って飲みすぎます。明日が怖い、きっと頭痛だぞ。いまも少しアタマ痛いもん。

三月十七日 木曜日
 曇りの寒い一日。ベルホーレ裏の雑木林もうすぐ新緑の美しい季節になる。もうすぐ、もうすぐ。
 今日、新人の面接をしました。即採用決定して契約しました。春は、もうすぐ、もうすぐ、あと一週間。
 写真は、私の飼っている青いザリガニです。

三月十六日 Hさんの義歯。
 六日に紹介したHさんの義歯から積層された義歯安定剤を剥がした。(左写真)かなり厚い事が分かる。Hさんは、自分で義歯安定剤を積み上げてなんとか工夫してこの義歯で食事をしていたに違いない。この義歯をつぎはぎ補修して何とか噛める義歯にする。(右側写真)まず、この義歯で本来のHさんの下顎の機能的な位置を見つけたい。その後、新しい義歯の製作をする予定です。

三月十五日 火曜日
 昨日、新卒衛生士の方が、診療室を見学に来ました。曇りで気温があがらないでしょうか。
 Gさんの義歯が入りました。

三月十四日 運転免許証更新講習とだんご。
 私の運転免許はブルー(?)だ。一般道では、安全運転に務めている。 が、高速道路ではついついアクセル踏み込んじゃいますよね。残念ながらゴールドを失ってからずいぶんたつ。境警察署管内では、運転免許証更新講習は月曜日におこなわれる。今日の午後、運転免許証の更新講習を受けた。 まだ、ブルーのままである。今日から気持ちを新たにゴールド復帰をめざして頑張ろう。高速道路での速度違反も改めます。
 そんなわけで午後休診でした。夕方にちょっと石下町までドライブ、あの団子やさんまで行きました。石下町に「春子屋」、「ゆたかや」という二つの団子屋さんがならんでいます。(本店のほうですよ。)どちらもうまいです。今日は、「ゆたかや」さんが定休日なので「春子屋」の団子を買いました。
 「春子屋」、「ゆたかや」、昔から軒をならべて同じ「あんこまぶしだんご」を商っています。見た目も同じだんごです。私には、外観だけでは見分けられません。食味は、微妙に違います。「どちらが、おいしいか?」という質問は不適切です。何故なら、どちらもすごくリーズナブルでおいしいからです。「どちらが、好きか?」というのが近隣での話され方です。あんこのキメ、絡まり具合、だんごの歯ごたえ、コシ、のどごし、あとあじなど、食べ物を味わうときそれぞれの要素が複雑に絡まりその「味わい」になるんですね。舌と歯はもちろんですが、全身の健康に気をつけてうんまいものを食いましょうよ。そうそう、コスト(値段)も「味わい」のうちですね。
 写真は、今日買ってきた「春子屋」のだんごです。ちなみに私は「ゆたかや」派です。

三月十三日 うめ。
 透き通った青い冷たい大気に覆われています。風もあり、明るく温かい陽の光とは裏腹に寒い日ですね。おそい朝に私は三日ぶりにジョギングに出ました。コース途中にある梅の木ももうすぐ満開ですね。
 はじめは、冷たい風がトレーナーを突き抜けて寒かったのですが、五キロ走ってきたらやはり熱くなってしまいました。春は、あと二週間後、かな。五月四日には、庄和町の「大凧マラソン十キロコース」にエントリーを予定してます。今日からまじめに訓練しなくちゃ。

三月十二日 決算書。
 今、決算書ができ確定申告書もできました。ふう! わお。正確には13日の午前2時です。
 決算は、本来経営管理のためにおこなうものですから毎月、月締めで決算をおこなえば良いのです。 が、個人経営の事業体ではなかなかそうはしませんね。(そうしていないのは、私だけ?) 毎日の伝票をみて大まかな状況把握ができてしまうからでしょうか、大きな投資をしなくても良いせいでしょうか、(いや、できないか?) きめ細かくバランスシートを見てもかわりばえしないせいでしょうか、いずれにしても私の場合、決算は年一回、どちらかというと税務のためにおこなうということになってしまいます。
 毎年、確定申告が終わると、今年度こそ、「税務のためでなく、経営管理のために毎月決算をするぞ。」と決意するのですが、3ヶ月もしないうちにわすれてしまします。 かあちゃんが、ことしもまた言ってると笑ってます。「忘れないように、日記に書いとけば。」といわれてしまいました。

三月十一日 Kさんのメタルボンド。
  今日、Kさんの左上第一小臼歯にメタルボンド(陶材焼付け前装金属冠の俗称)が入りました。 左側写真は、作業模型上のメタルボドです。歯科技工士さんが、歯ぐきとの関係を考慮しながら歯冠の形を決めるので歯ぐきの形もピンク色の樹脂で模型上に再現してあります。(左写真ピンク色の部分) 小臼歯は、話すとき笑う時にかなり見える歯です。右写真のように自然な感じを出すためには、健康保険の適応範囲ではありませんがメタルボンドが最適だと思います。
 Kさんのホームカントリーはフィリピンです。20年前に岩井にお嫁にきました。うちに来院した一人目のフォリナーです。当時、Kさんは日本語がほとんど分かりませんでした。そして、私は、英語が話せなかったのでKさんとのコミュニケーションはドキドキしながら冷や汗をかきながらしたものです。
 Kさんの来院は、私が、英会話クラスに行きはじめたきっかけの一つでした。私が思うに、コミュニケーションで一番大切のもの、それは、「気持ち」ですね。四月から岩井英語クラブの先生が変わります。どんな、気持ちのやりとりが生まれるでしょうか。とても楽しみです。

三月十日 東京大空襲。
 あの日、東京府本所区江東橋四丁目一四番地。私の父、祖父母、伯母、叔父は、そのときそこに居た。家族が、みな生き延びたのは奇跡だったらしい。ちょっとの時のめぐり合わせで生死を分けた。私の父「どてのオヤジ」が、あの日のことをホームページに書いている。「どてのおやじ」の昭和史東京大空襲
 さて、今日は休診日、ちょっとのんびりかあちゃんが、パンを焼いている。妙な形だが、中身はパネトーネらしい。パンの焼けるにおい、飯が炊けるにおいと同じくらい癒される。
 かあちゃんいわく、パンを焼くのは面白い。赤ちゃんの肌のようなふっくらしたパン生地がみるみるふくれてこんがり焼きあがる。見ているのが面白い。
 わたしゃのんびりしてられない。早く決算書を仕上げて、確定申告書を作らなくちゃ。ぎりぎりにならないとやんないの、いつもそうだ。

三月九日 けっさんしょ、でしょ。
 もうすぐ確定申告の締切日です。間に合うかな。まずは、決算をしなければね。いまごろ原始記録の整理や入力をしてちゃだめですよね。いつも帳票をいじってると大体の経営状態は把握できるのですが、決算しようとすると記録違いや、入力漏れが出てきてなかなか合わないのです。
 写真は、私が二十五年前から使っているシャープのポケットコンピュータPC-1251です。電卓代わりに使っているのですが、四則演算を括弧も含めて計算式どうりに入力して使えるのでとっても便利です。かつては、手書きでレセプトを書く時に重宝していました。今日では、決算をするときにはなくてはならない道具です。手になじんだ道具機械たちは、私にとって嬉しい仲間たちです。

三月八日 のんびり良い天気。
 今日は、スタッフが一人休んでいるのですが、あわてずゆっくり仕事をしてます。良い天気でちょっとのんびり。
 久しぶりにスリランカ人のRさんが来院しました。治療の途中だったのにしばらく来ないと思ったら入国管理プロブレムで国に一時帰国してたらしい。(ビザの更新か)皆に訊かれるからでしょうか、自分からホームタウンはヤマ中心部だからツナミダイジョウブ。と言ってました。レントゲンを撮って、その説明をするのが大変です。左下の奥歯の治療の説明も、これで、良く通じるなとわれながら驚きながら、私のむちゃくちゃ英語と、Rさんのむちゃくちゃ日本語の激闘です。でも、やっぱり良く説明してから治療を開始したい。

三月七日 水海道保健所保険事業連絡協議会。
 今日は、タイトルの協議会に出るため午後の診療を一時中断しました。

 歯科のレントゲン写真は小さいので患者さんに見ていただいてもよくわからないかもしれませんが、撮影したフィルムはできるだけ詳しく患者さんに説明するようにしています。写真のように患者さんにフィルムを手に持ってもらいます。中には遠視の方もいらっしゃいますからこの方がフィルムに焦点を合わせ易いと思ってます。説明が分かりにくかったら、どんどん訊きなおしてくださいね。

三月六日 日曜日。
 さむいです。雪が降りソウです。午後から茨城県歯科医師会西南支部総会が開催されました。決算報告やや新年度予算事業計画などを決める定時総会です。休日でもいろいろイベントがあるのでゆっくり休息できません。が、ちょっと見方を変えて、人と話すこと新しいことに挑戦することもストレスを克服する方法です。(2月28日参照)

 先日、Hさんが義歯の不具合を訴えて来院しました。義歯は、自分で工夫して不具合を解消しながら使っていたのでしょう。長年使い込んだ年輪を感じます。(左写真) 実際に義歯安定材が年輪のように義歯に積層しています。
 Hさんの新しい義歯を製作し、さらにそれを「成功」に導くのは大変ですわ。考えただけで身震いします。 ナ・ゼ・カ・? Hさんの体(顎関節や下顎を動かす筋肉など)は、この写真の義歯を使うことに順応してしまっているからです。新しい義歯を精密に製作し、さらにその義歯を使いこなせるようにリハビリをしなければなりません。新しい義歯を作る前に治療用の義歯を作ってかみ合わせの関係を再構築しなければうまくいかないかな?。
 私の頭の中では、この写真の義歯を診てしまってからHさんの治療計画がグルグルしちゃってます。手ごわいものに出会うと身震いしませんか。

三月五日 ベルギー。
 ベルギーといえばベルギーワッフルでしょうか。チョコレートでしょうか。
 さてベルギーに長期出張中のHさんが来院されました。一時帰国したさいにデンタルヘルスチェックアップをしたいとのことです。二つの小さなむし歯が発見されたので光重合レジンで修復しまし。二年前に金属で修復した部分が変色していて心配だったのでレントゲンを撮って確認しました。(左写真)ここは現在特に大きな問題はありませんでした。少しの歯石が付着していたので歯科衛生士がとりました。下顎の左右の親知らずが埋伏しています。将来起こるであろうトラブルの事をお話して診療を終わりにしました。
 海外出張中の方は出先で歯がトラブルになってしまったら困りますよね。一時帰国のさいはぜひともデンタルヘルスチェックアップを受けてくださいね。

三月四日 いつのまにかチョコレート掛け。
 きのうかあちゃんが焼いていた菓子、今日見たらチョコレートが掛かってます。チョコレートは、うんまい。ちょっとチョコレートを添えただけでまた違った味わいになってしまう。チョコレートを発明したヤツは偉いですね。
 カカオ豆からとった油をココアバターといいます。香りはチョコレートそのものです。乾燥した季節には、唇が割れている患者さんがいます。唇にココアバターを塗ってから治療を始めます。その香りでちょっと心も癒されるらしいのです。ココアバターが欲しいという人もいます。カカオの香りは、癒しの効果もありそうですね。

三月三日 日差しは春ですが、
 ひな祭り、日差しは春ですが寒い一日です。 かあちゃんが、菓子を焼きました。ナッツやレーズンをクッキー生地に巻き込んで焼いたものです。

三月二日 親知らず。
 一般に「親知らず」と呼ばれている歯は真ん中の前歯から数えて8番目の歯です。
 Gさんは二十代の男性です。ひさしぶりに来院されました。左下の奥歯が痛くなってしまいました。顎下のリンパ節もはれています。熱もあるでしょうか。レントゲン写真を診ると「親知らず」ばかりでなく、その手前の歯(7番目の歯)にも歯髄に達した深いむし歯ができています。今日は、抗生剤と消炎鎮痛剤を処方しました。痛みや腫れが治まったら「親知らず」を抜きます。その手前の歯(7番目の歯)は、歯髄を除去する「抜髄(ばつずい)」という処置をしなければなりません。
 「親知らず」が出てきた時には、注意が必要です。管理を誤れば、親知らずの隣の歯もむし歯にしてしまいます。親知らずが生えてきたら一度かかりつけの歯科医に診てもらいましょう。

三月一日 焦燥感。
 あっというまに三月ですね。焦ります。
 普段、なんでもなくうまくいく事が焦っているとツマズキマス。でも、なぜ、焦るのでしょうか。誰かに比べて自分がデキテナイと感じた時でしょうか。自分が予想した以外の事の展開に襲われた時でしょうか。「焦り」は、人の能力をそぎ落とします。
 子どもの治療にも「焦り。」は禁物です。子どもの感性は鋭いのです。私に焦りがあると敏感に察知し、ますます警戒を強め治療がうまくいきません。怖がりの子、低年齢の子は、なかなか治療が進まないので「焦る。」ことがあります。そんな私を見てスタッフが、密かに戒めます。(スタッフは、一歩さがった視点で見ているので私の焦りが良く見えるのでしょう。)そして焦った私は考えます。本来そのお子さんに何が必要なのか。目前のむしば治療も重要ですが、本来必要なものはなんでしょう。はぐくむことですね。むし歯の治療は、なにもその日に全部やらなくても良いのです。(でも、稼げてないと感じて「焦り」ますが、。)
 写真は、数年前メモ帳の切れ端にマミちゃんが描いてくれた似顔絵です。中段が私、上下はスタッフのおねえさんたちです。本来こどもたちに必要なことを忘れないようにバックヤード(診療室の)にはってあります。
 あっというまに三月ですね。なにも、できていない自分に焦ります。
焦燥感には、一歩さがって一休み。 ...ですかね。

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