レトロなレセコン |
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1989年6月30日。 初めてのレセコン。 株式会社沖メディカル・システムズ「NewDENTY3500」(ヨシダのウエーブと同機種) 私はデンタルショウーに何度となく足を運んでこの機種に決めたのである。6年前はとても高機能のレセコンであり診療内容の入力、自己負担金計算、未収入金管理、さらにレジ出金、レジ入金など受付の業務がこれ一台できた。また高品位のデスプレイ表示やその処理速度も魅力的だった。モリタのドック5などを押しのけてこの機種を導入した決め手はうちの受付業務にマッチしたレジ機能であった。歯科医院に導入されるコンピュータは単にレセプトを省力化するだけでなく広く歯科医院の機能を支援するシステムが望ましい。これは昔も今もかわらないことである。ニューデンテイー3500は当時にあってはそのスペックを限界まで使い倒しより多くのレセコン機能とレジ機能をを提供した優れたシステムであった。と私は評価している。 |
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1998年1月1日。 事件は起こるべくして「OKI」た。 12月分のレセプトを出力中に一番のFDDが読み書きできなくなった。レセプトは2番のFDDを使って無事終了したが、次月に患者データを繰越しができないのである。最近のHDDで運用するシステムをお使いの方はなんの事か理解できないかもしれない。NewDENTY3500はHDDが附いているものの元はFDDをベースに運用するシステムであるように思われる。HDDにはDOSとプログラムファイルがありシステムを立ちあげる。毎月のレセプトデータはフロピッー上に置かれて運用し、頭書きデータや集計されたデータのみをバックアップデータとしてHDDに置くのである。患者データをFDDで頻繁に読み書きするフロッピーで運用するシステムではFDDの故障は必然であり致命的である。 |
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1998年1月2日。 あわてずFDDの入れ替え作業をした。 私はリース流れの部品(FDD)をストックしていた。しかしストックしていた2台のFDDのうち1台は動かなかった。このシステムはハード的にもソフト的にも終焉が近い。メーカーも認めるところである。ハードはOKI電気のif800である。おなじ機種が1997年3月ごろ秋葉原のジャンクショップで2000円で売られていた。 NEC98シリーズとPC/ATの内臓しか知らない私にはその中身も興味深いものであった。マザーボードは3枚が2cmぐらいの隙間をあけて重なった3層構造でチップがところせましと配置してある。石はi286-8で、ジャンパーリードもあちこち這い回り、40MBのHDDもSCSI以前の規格である。30pinSIMMらしきモジュールが3個所に配置されているのが印象的である。高品位の漢字表示ヴィデオシステムやハードデスクインターフェイスを組込むためと思われる。放熱やらノイズ回避に設計者の苦労を思わせるマシンである。 |
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「NewDENTY3500」はFDDが壊れると使えない。 保守部品も在庫がないそうである。 1998年1月3日 そこで次期「レセプト支援システム」を考えることになった。 |